若手弁護士の先生向け記事

このカテゴリーの記事は、不動産関連事件に関する経験の浅い若手弁護士の先生に向けて、不動産鑑定の基礎知識や、交渉・訴訟等の進行時に知っておいていただいた方が良い内容をまとめたものです。

また、目次の前(この文章の下)に、概ね月1で更新する不動産に関連するトピックも入れていますので、話のネタ等にご活用いただければと存じます。

 

令和3年11月のトピックです。今回は、大阪都心部のオフィス賃料についてです。

大阪のオフィスは、コロナ前において異常なくらいの需要過多であったことも有り、コロナによっても大きな下げは見受けられませんでした。今、不動産業者の出しているマーケットレポート等を見ても、その状況は変わっていません。

しかし先だって、大阪市中央区でもちょっと需要の弱いエリアの賃料調査をしたところ、思いのほか成約水準が下がっていることが観測できました。

不動産業者の出しているレポートの対象になるのは、引きの強いエリアにある、引きの強い物件で、このようなものは堅調かもしれませんが、これに乗らないような弱い物件については、需要の減退が始まっている可能性があります。

まだ世間では、オフィスの賃料交渉と言えば賃料増額が主流ですが、直近合意時点・エリアによっては思ったような増額が勝ち取れない可能性もありますので、事前のリサーチを慎重にする必要があるかと思います。

目次

☆最新記事:第三者鑑定の実態と、第三者鑑定で有利な結果を得るためのTips 2021.11.20UP!

不動産鑑定評価(価格評価)の基礎知識

継続賃料・賃料交渉の基礎知識

継続賃料・賃料交渉の実践論

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